【陸上部夏合宿インタビュー特集】Vol.2 山川拓馬

昨年の出雲、全日本を制し、二冠を達成するも、箱根を準優勝で終え、三冠へのリベンジを誓う駒大陸上部。コマスポでは、来たる駅伝シーズンに向け、夏合宿中に注目選手へのインタビューを行った。
2日目の今日は、昨年度の三大駅伝すべてに出走し、出雲では区間日本人トップ、全日本では区間賞と好成績を連発。今年度もキーマンとして名前の挙がる山川拓馬(営3)のインタビューを紹介する。

ーートラックシーズンを振り返って
「トラックシーズンは1月に故障をしてしまい、全然走れなかった。6月の東海大記録会に出場し、1万で復帰明けにしては悪くないレースをしたが、いい感じにはいかなかった。その後に学連(網走記録会)を走って、引っ張る流れになってしまったが、それでもある程度のタイムで走ることができた。1万のベスト更新だけで見れば悪くはなかったのかなと思うが、あまりうまくはいっていなかった。結局(走り始めたのも)4月からだったので」

ーー学連網走では28分台を出したが
「本当は(28分)20秒台、10秒台を狙っていたが、いろいろとあって自分が3000mまで引っ張る形になり、そこから勝負して、タイム的にはそこまで悪くなかったが、結局国学大の２人(辻原輝、後村光星)に負けた。勝負のレースとして、そこはよくなかったと思っている」

ーー5000ｍは走っていないが
「今年はとりあえず1万を走ってみようという感じでやっていたので、5000ｍを走る時間がなかったという感じ。故障が長引いてしまい、5000ｍを走るタイミングを完全に見失ったので、それなら1万に絞ってやろうということになった」

ーーけがからの復調は
「4月くらいから走り始めて、順調に練習を積めてきている。一次合宿はあまりうまくいかなかったが、ようやくまた上がってきているのかなという感じはあるので、毎年ほぼ変わらずという感じでここまで来ている(笑)」

ーーここまでどんな練習を積んできたか
「故障期間中は基本的に補強がメインだった。今年から日本コンディショニング協会の先生についていただいており、自分は左右のバランスが本当にひどく、それが走りにも影響していたので、コアトレーニングなど基礎的なものを１から見直していただいた。それが形になってきている感じ。補強で行ったことをjogに落とし込んだり、補強に落とし込んだりということをしていた」

ーー補強の成果は表れているか
「だいぶ良くなってきている。フォームもだいぶ変わってきたし、突っ込みすぎて腰が痛くなるフォームではなくなってきたので、すごくいい感じ」

ーー合宿中の調子は
「1次合宿で足が筋膜炎のようになってしまい、あまりうまくいかず、2次合宿でようやく復帰できたという感じ」

ーー合宿参加前の心境は
「今年こそは全部やるぞという気持ちで臨んだが、ちょっと気持ちが先走ってしまった(笑)。気持ちが先走ってしまい、毎年の流れのように、1次合宿でうまくいかず、2次合宿からというような感じになっている。2次合宿に入ってjogができるようになり、明日(8月27日)のポイント練習で復帰する。その辺は順調かなという感じ」

ーー合宿中に起きた面白い話
「野尻寮の裏にシカが死んでいたことくらい」

ーー合宿中のたのしみは
「オフの時にみんなでわいわい喋りながらやったり、ケアをしたりする時間が楽しい」

ーー今日の午後練習も笑顔で走っていたが
「午後練習はラフな感じでできる。気持ちを切り替えられるので、そういうところも楽しい」

ーー伊藤蒼唯(政3)、山口真玄(地3)、島子公佑(営2)と走っていたが、普段から仲がいいのか
「結構jogは一緒にやっている」

ーー今の3年生は「底上げの世代」と言われることもあるが、合宿中に意識していることはあるか
「合宿は上級生になったので、1年生や2年生の見本にならなければいけないし、逆に4年生を支えていかなくてはいけない立場なので、そこもしっかり考えてやっていかなければと思っている」

ーー駅伝シーズンに向けての抱負
「2年連続で箱根でいい走りをしていないので(1年次5区4位、2年次4区6位)、今年こそは三大駅伝すべてでチームに貢献し、区間賞を狙っていけたらと思っている」

ーーライバルはいるか
「箱根で区間賞をとっている伊藤(蒼唯、政3)や、他大で言えば高校時代に一緒にやっていた齋藤将也(敦賀気比高→城西大)や花岡寿哉(上田西高→東海大)がライバルだと思っているので、そこに追いつくためにも頑張ってやっていかなければと感じている」

ーー箱根は今年も5区を走りたいか
「5区を走りたい」

ーー5区のライバルは誰になるか
「吉田響(創価大)さんや若林宏樹(青学大)さん」