〝弥生杉台風"2024年台風10号
【台風10号による最大瞬間風速】
最大瞬間風速は屋久島と枕崎で45m/sを超えました。 鹿児島県の喜界島、薩南諸島、大隅半島南部、薩摩半島南部で35m/sを超えました。 25m/s以上になると、停電が生じたり、看板が飛ばされたりという被害が出始めます。 35m/s以上になると、市内(町内?村内)の複数か所で停電が起こり、倒木などの被害が多発するようになります。 45m/s以上になると、市内(町内?村内)のほぼ全域で停電が起こり、復旧にも時間がかかるようになります。 最大瞬間風速KMLファイル(こちら) |
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【台風10号による気圧と風速の変化】
台風の中心は気圧が低いので台風が接近すると、観測所の気圧は低下します。 また、台風が近づくと風が強まります。観測所が台風の眼に入ると、風が一時的に弱まることもあります。 喜界空港、奄美空港、屋久島空港、枕崎では台風の中心が観測所の近くを通ったことにより、 気圧が大きく下がりました。ただ、風は弱まらなかったので、台風の眼には入らなかったようです。 |
気象庁アメダス観測値、および航空気象実況による。 |
【表面海水温】
表面海水温は、船舶、海洋ブイ、人工衛星などから観測されます。 台風が通る前の日本の南の海上の海水温は30℃以上ありました。 8月下旬は1年で一番海水温の高い頃ですが、2024年はさらに平年より高い状況でした。 暖かい海から蒸発する水分を雲にしながら、台風は発達していきました。 台風が通り過ぎた後は表面海水温は一時的に低くなります。 台風の雲が日射を遮り、台風の強い風が海をかき混ぜるからです。 黒潮域は暖水が厚いので、1週間程度でもとのように戻ることが多いようです。 (気象庁表面海水温分布図に加筆)。 |
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