「正法眼蔵辨註」版木保存作業を実施しました
Date:2026.02.04
大学の取り組み?行事
禅文化歴史博物館において、1月26日(月)~28日(水)の期間で『正法眼蔵辨註』版木の摺り作業を実施しました。本期間中には、各回1時間の摺り作業の見学会を開催し、計7回37名の参加者がありました。
アダチ版画研究所から摺り師が来館し、『正法眼蔵辨註』版木を使用した摺り作業を行いました。『正法眼蔵辨註』は、明治時代に本学の教科書としても使用された『正法眼蔵』の注釈書で、この活動は2010(平成22)年度から行われています。
通常なら所蔵資料を厳重な管理下で保管しておくことが保存活動のように思われますが、『正法眼蔵辨註』の版木は定期的に使用することで1点1点の状態確認を行い、また道具として活用することで木版印刷という伝統技術を多くの人々が知る契機となり、50年後、100年後もこの資料が大切に保管されていく下地作りを行っています。
摺り作業をご見学された方々は、1枚の版木が数枚の和紙に摺られる様子を熱心にご覧になり、伝統的な印刷技術と明治時代から継承されてきた歴史的資料の邂逅を見守りました。
また、見学会場の一角には、浮世絵の摺り体験用の版木が設置されていました。版木の摺り作業は、単調で簡単なように感じられますが、紙をずらさないで均等な力加減で摺ることの難しさと職人技を肌で感じる機会にもなりました。
『正法眼蔵辨註』の版木の摺り作業によって、生み出された文字たち。紙の目の中に摺りこまれた顔料(墨)は長い年月を経ても色褪せることがありません。同館では仕上がりの良い一枚を選び、和綴じの冊子にして保管しています。










