マンガ雑誌はどうやって作られる? 小野瀬ゼミが二葉企画を訪問
駒澤大学には、学内の印刷物を一手に担う存在「印刷センター」があります。
経営学部のゼミナールの卒業論文が掲載されている論集も印刷センターによるものです。
過去の記事より: 令和5年度卒業生が執筆した卒論タイトルを紹介
この印刷センターを運営しているのが、株式会社二葉企画です。同社は『週刊少年マガジン』など多くのマンガ雑誌や書籍のデザインなどを手掛けています。
インフォグラフィックでの研究発表を行う小野瀬ゼミナールの学生が、プロの現場から学ぼうと12月9日に同社に見学のため訪問しました。
取締役の平塚雅章氏の挨拶の後、最初に訪れたのは二葉企画のデザイン部門「grower DESIGN」です。ここではさまざまなプロダクトのデザインが行われています。アートディレクターの西原博之氏から制作物の紹介とともに、実際の現場を案内していただきました。特に印象的だったのは、週刊誌の表紙デザインの制作現場です。
また、近年注力している動画制作についても説明がありました。わずか15秒のCM動画を制作するのに約1か月を要することを聞き、学生たちはその緻密さに驚かされました。
さらに、大学食堂で流れている「KOMAZAWA CHANNEL」の動画が二葉企画による制作であることが紹介され、その完成度に改めて感銘を受けました。
(大学食堂で放映されている「KOMAZAWA CHANNEL」)
次に訪れたのは、同社の生産部です。ここでは、原稿から文字を入力し、細かな修正を行う作業が行われています。制作1課課長の冨田利生氏が文字入力や修正対応の具体的なプロセスを説明してくださいました。普段の生活では見過ごされがちな細かい部分に、予想をはるかに超える注意が注がれていたことに驚かされました。
ご担当の方には、学生たちの質問にも丁寧に答えていただきました。特に、作業のスピード感や正確さに触れ、その重要性を実感した様子でした。
短い時間ながらも、プロフェッショナルの現場を体感し、多くの学びが得られました。「普段よく読む雑誌がどのように作られているのかを間近で見ることができ、作業量の多さに驚きました」「短い納期でクオリティの高い作品を仕上げていたことや、一人一人がかなり違う作業を独立してやっていたところが意外だった」「自分が努力して作ったものが世に出されるようなやりがいのある仕事をしたいと強く感じました」といった感想がありました。今回の見学を通じて、印刷やデザインの現場に対する理解を深めるとともに、将来のキャリアを考えるきっかけとなりました。
貴重な機会をいただきありがとうございました。
※この記事で使用されている写真の一部には、加工が施されています。
(H.O.)